Soltanipoor M, Kezic S, Sluiter JK, et al. The effectiveness of a skin care program for the prevention of contact dermatitis in health care workers (the Healthy Hands Project): study protocol for a cluster randomized controlled trial. Trials 2017; 18(1): 92.
概要背景: 医療従事者(HCW)は、「湿式作業」に頻繁にさらされるため、職業性手皮膚炎(HD)を発症するリスクが高い。医療従事者の間では、看護師が最もリスクが高く、HDの推定点有病率は12〜30%である。疾患の負担は、慢性、病気休暇、失業のリスク、生活の質の低下に伴い高くなる。リスク要因とHDの予防におけるスキンケアの重要性に関する医学文献の証拠にもかかわらず、実際には、スキンケアプロトコルへのコンプライアンスは30%未満となる。新しい予防戦略が明らかに必要となる。
方法/デザイン: これはクラスターのランダム化比較試験であり、ウェットワークを行う看護師に焦点を当てた。合計で、20の病棟が募集され、504人の看護師がベースラインで研究に参加した。病棟は介入群または対照群に無作為化され、18か月間追跡された。介入は、病棟で利用可能なクリームの促進と、医療従事者のチームでのスキンケアパフォーマンスに関する定期的なフィードバックによる消費量の継続的な電子モニタリングで構成された。介入とコントロールグループの両方が、皮膚保護に関する基本的な教育を受けた(「通常どおりのケア」)。6か月ごとに、両グループの参加者は、湿式作業への暴露と皮膚保護行動に関するアンケートに回答した。さらに、皮膚の状態を評価し、角質層のサンプルを採取した。介入の効果は、手湿疹重症度指数(HECSIスコア)のベースラインから12か月までの変化を比較することによって測定された。皮膚バリア損傷の初期バイオマーカーとして角質層で測定された自然保湿因子(NMF)レベル、および病棟あたりのクリームの総消費量は、二次的結果として評価された。
考察: この試験では、医療従事者の手の皮膚炎を予防するための介入プログラムの臨床効果を評価した。トライアル登録:オランダトライアルレジスター(NTR)、識別番号NTR5564。2015年11月2日に登録された。