Katoh M, Hamajima F, Ogasawara T, Hata K. Assessment of human epidermal model LabCyte EPI-MODEL for in vitro skin irritation testing according to European Centre for the Validation of Alternative Methods (ECVAM)- validated protocol. J Toxicol Sci 2009; 34(3): 327–34.
概要再構築された人間の皮膚モデルを使用したin vitro皮膚刺激性試験方法の検証研究は、ヨーロッパ代替法検証センター(ECVAM)によって実施され、EpiSkin(SkinEthic、フランス)を使用したプロトコルが承認された。テスト用のスキンモデルの構造とパフォーマンスの基準は、承認とともに発表されたECVAM Performance Standardsで定義されている。新しい再構築された人間の表皮モデルLabCyte EPI-MODELのいくつかの評価を行い、ECVAMパフォーマンススタンダードで定義されている皮膚刺激性試験に適用できることを確認した。ECVAM性能基準に記載されている20の参照化学物質のうち、日本で入手可能な19の物質(9つの刺激物と10の非刺激物)を試験化学物質として選択した。LabCyte EPI-MODELの表面に試験化学物質を15分間適用し、その後完全に除去してから、モデルを42時間ポストインキュベートした。細胞生存率をMTTアッセイで測定し、試験化学物質の皮膚刺激性を評価した。さらに、培養後の培養上清中のインターロイキン-1アルファ(IL-1alpha)濃度を測定して、皮膚刺激の補完的な評価を行った。19種類の試験化学物質を評価した結果、79%の精度、78%の感度、80%の特異性が得られ、LabCyte EPI-MODELのin vitro皮膚刺激性がin vivo皮膚刺激と強く相関していることが確認された。これらの結果は、LabCyte EPI-MODELがECVAMパフォーマンススタンダードで規定されている皮膚刺激性試験プロトコルに適用できることを示唆している。